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こんな春の日に

土曜の日中は友達とバスケットボールをした。
昨日はめずらしく妹も体育館に遊びにきており、
とは言っても別にぼくの応援に来たわけではなく、
友達の奥さんや彼女さんたちとのおしゃべりが楽しみのようで、
そんな中で妹の子供もまた、同じような年齢の乳幼児たちと楽しそうに遊んでいた。

和やかな中、悲しいことがいくつかあった。
ぼくがスリーポイントシュートの体勢に入って、先輩がいつものようにブロックに飛んできたときのこと。
190センチの大型センターとして鳴らした先輩のブロックショットが、
いつの間にかぼくがジャンプした時の最高到達点に届かなくなっていた。
確かに、ビールはいつでもピッチャーごと飲む先輩のおなかはかなり立派になっていたけれど、
学生時代には、ぼくはよく先輩のブロックで体ごとコートに叩き落とされていたのだ。
それが今はぼくの持つボールに届かない。

・・・・・飲み過ぎって怖いな・・・・

そんなことを考えながら放つシュートはきれいにリングを外して飛んでいった。

ある先輩はドリブルのフェイント中、足がもつれてコテンと転んだ。
またある先輩は小さなファールにいちいち絡むようになった(←プレーとはあまり関係ない)
そしてまたある先輩(長坂さん)は長かった髪がすっかりなくなっていた(←プレーとはあまり関係ない)
経年とはかくも残酷なものであろうかとかなんとか、
ほんの少し心に引っかかったりして。

3対3で何ゲームかしているうちに、先輩が言った。
「なぁ、エアやってみろよ」

単にぼくは小さい(179センチ)から先に飛ぶしかなかっただけなのだけど、
ぼくのダンクシュートは踏み切りが早いため、雑誌なんかでは「エア・ウォーク」と書かれることもあり、
また決まるとコートが盛り上がるので客席から「エア!」コールが出たりもしたものだった。

「じゃあ」とボールを掴んで少し助走を取る。
妹がカメラを構える。
その日何度目かわらないダンクシュートで拍手をもらう。
学生の時のようにハイタッチをする。
なぜか長坂さんがみんなに頭を撫でられている。
その様子を妹が激写している。
なんだかとても楽しい気分になって、
みんなで持ち込んだお弁当でお昼を取って解散する。
その後帰宅してお風呂に入り、
コーヒーでも飲みに行こうかと考えていると、
妹と子供がリビングのソファで寝ていたため、毛布をかけてテーブルの上でメモを書く。

「ちょいとお茶に行ってきます
              pm4:45 がい」

ぼくの名前はがいと言う。



いつものお店に行く。
桜が開花したというのに雨が降ったり冬のように寒かったり、
まだ始まったばかりだというのに、花びらが散ることにもう怯えているような、
気の小ささよりもむしろ欲張りに見えてしまうこんな春の夕暮れを眺めつつ、
空気清浄機にきちんと煙草の煙が吸い込まれていくかを十分に気にしながら、
濃い目のコーヒーで、頬杖にもたれてだらんとしていた。






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