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days float

株主総会が終わってからもなんだかんだとやぼ用が続き、
急な海外出張があったと思えばまたもや社長からのオファーでお見合い相手とデートをしたり、
一息つける間もないこの5~6週間だった。


昼ごろ起きて、シャワーを浴びて。
未開封のままたまっていた郵便物に目を通して、コロナを片手にソファに沈む。


「なんか食べる?」

キッチンから妹の声がする。
思い出す子供のころの思い出は、夏の日差しの下でほほ笑む妹の顔。
やさしい大人のいる家庭に引き取られたことを心の底からぼくは喜んだ。
喜んだというのは多少違うかもしれない。
安心した、という感情のほうがより正確だろうか。
なんとはなしに、古いことを思い出していた。


「寝ちゃったの?」


妹の顔が目の前に現れる。
妹の子供も同じように首を傾けてぼくを見ている。


「あぁ、考え事してて。
 ごはんはいいよ。あまりおなか減ってない。」


右手にビール瓶を持って、ソファの上で左腕で両膝を抱える。
膝におでこを乗せると自然とため息も出る。


「忙しくてもちゃんと食べないとだめよ?」


妹は困ったような顔をしてキッチンに戻って行った。
妹の子供はぼくのとなりで、おんなじように体操座りをしてニコニコとしている。

カーテンの陰から外の様子を見ていたねこが尻尾を立ててキッチンに向かう。
そのあとを子供がついて行く。


何もなくても、何もしていなくても。
どんな気持でも明日は来るから
ぼくはもう少し元気を出さなくては、と
ぼんやりとそんなことを考えている。










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