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日々の健康

整体に行った。
なんだか背中がものすごくだるくて
「痛い」のとも「こっている」のともちがうような、
とにかくだるいとしか表現しようのない不快感がずっと続いていた。
背筋や腹筋ならおそらく標準的な成人男性よりも多いと思うだけれども、
この不快感がもしや内臓の疾患によるものではないのかと
なんだか不安な気もしつつ、
いやしかし、このだるさは筋肉の不具合なのだと自分に言い聞かせて
とりあえず回数券が残っていた整体院に行ってみた。
11月も半ばだというのにどこかでジェラートなんか食べたくなるような陽気だった。


自称筋肉フェチの整体の先生は、
ぼくのお腹は気に入っているらしい。
でも背中の厚みはまだまだ足りないと言った。
(先生のだんなさんは、筋肉とは「無縁の星の人」であるとのこと)
背中をグイグイと押しながら先生は
「健康診断って行ってる?」と言った。
ぼくはどきりとした。

ぼく:内臓ですか?
先生:んー、背中のこり方がちょっとハンパない
ぼく:検診、行ったほうが良いですかね?
先生:(笑いながら)そんな悲しそうな声で言わないでよ
ぼく:だって
先生:じゃあとっておきのやってあげるから


そんなわけで、今日はお灸をすえてもらった。
ぼくはお灸のにおいは嫌いではない。
うつぶせになって、じっとして。
その間、先生は窓辺で何か書類を書いたり、
今日は患者さんが少ないとかそんな話をしながら
ぼくのふくらはぎをマッサージしてくれたり、
仕事は忙しいか、ちゃんと栄養は取っているかとか、
ぼくより2つしか年が違わないのにまるで母親のようにぼくを気遣ってくれた。
どこの家庭も、お母さんとはそういうものなのだろうか、と考えた。
鉢植えの花が、名前もしらないその花がなんだか目に付いた。
時期はずれに温かい日だった。

うとうととしていると先生は
あなたは女の子みたいな顔だと言った。
前髪が長いから幼く見える、と。
ぼくが一番気にしていることをこうもサラッと言われると、
実際そうなんだろうなと改めてへこんでしまう。
前髪が長いのはおでこの傷を隠すためだし
真夏でもあまりTシャツ一枚で出歩かないのは
二の腕の傷を隠すためだったり、お腹や胸の傷を隠すためだったり、
ぼくには隠さないといけないことが多すぎて本当にやっかいなのだけれど、
でもやはり気にしていることを指摘されることはショックだった。
正直は時に棘のように、嘘は北風にも陽光にも姿を変える。
人の気も知らねぇで、なんて思いながらそんなことを考えた。


まぁそんなこんなで。
治療を終えると、うそみたいに体が軽くなった。
なんだかお腹がすいたような気にもなった。
お灸の熱さもマッサージの心地よさも、
先生の掌の温かさにはかなわない。
車のハンドルを握る信号待ちの帰り道。
手をつないで横断歩道を渡る母子の姿がなんだか必然にすら思えた。
親子だからこそ、その幸せはありふれる。
幸せは価値ではなく記憶なのだ。
振り返ったときに幸せだったと思えればほかに何を望むだろうか。
そういう生き方を、
うれしいときには素直に微笑むことができるような生き方をしていこうと
駆け足に暮れて行く夕暮れにぼんやりと考えてみた。











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